５０００円・・・なんとしても５０００円作りたかった・・・借金返済の為だ。
俺は、背水の陣で台選びを始めた。１０００枚を出すには５号機では苦しい。
候補は、ＡＲＴ機だ。筋肉マン・・・２０２７・・・そしてアカギだ。

俺は、０ゲームのアカギの高確に賭けたんだ。 １０００円をぶち込む。２００枚のコインが出てくる。
早速、流局。そして、鷲頭邸へ・・・雷が落ちる。
しかし、鷲頭ボーナスへは行かない。この不気味な音楽が好きだ。

雀荘みどりへ・・・闘牌チャンスに入った。矢木で鷲頭ボーナスへ行けば・・・
高継続のチャンスだ。俺は、力を込めてレバーを叩いた。

「凌ぎの発想が違うんだよ」負けた・・・縁側へ・・・

また、鷲頭邸へ・・・雷が鳴る・・・しかし、入らない。
浦部ステージへ・・・

そして、すぐに闘牌チャンスに・・・今度こそだ。
消化していく・・・ポン・・・アカギ「終わったな・・・」
「こいつは保留する。だから、勝負できない・・・こいつの人生は保留だ」

決まった。よし鷲頭ボーナス。頼むから続いてくれ・・・・・・
「まずまずか・・・」鷲頭が、アカギの３面待ちに振り込む。
単発だけは逃れた。いける。この調子だ。俺の鼻息は荒かった。５スロなのに・・・

俺は、夢中で打ち続けたんだ。２４回戦。ここが正念場だ。
「破滅・・アカギは殺される・・・」まずいな。

鷲頭が、クレイジーになる・・・負けたか？？鷲頭の役満に打ち込んだ。
「復活、復活～～～」俺は、叫んでいた。この際、周りからの視線はどうでもいい。
レバーを強打した。むくっ・・・「まだまだ・・・終わらせない・・」

「やった～～」俺は、狂喜していた。そして、順調に１０００枚を超えようとしていたんだ。

とにかく、この調子で出して鷲頭ボーナスが終われば・・・即流し。
借金返済・・・のつもりだった。

俺は、コーヒーを買いに行ったんだ。そして、便所に行った。

リフレッシュして・・・・・もう一箱・・・着席した。
何かがおかしい・・・そう鷲頭ボーナスが終わっていた。

なんと画面が雀荘みどり・・・どうなっているんだ？？俺は混乱した。

周りを見渡した・・・「クッ・・・クッ・・・クッ」
俺を見て不気味に笑う奴がいたんだ。

そうか、こいつがパンクさせやがった・・・店員にいうべきか・・・
それとも俺自身でケリをつけるか・・・

まだ、そいつは俺を見て笑っている。頭に血が上った。許せなかった。
もう、借金返済のことは頭になかったんだ。

「おい」俺は、そいつが打っている台の盤面を叩き割った。
「おい、何５スロで熱くなってんだ？？」

間髪入れず。ストレートを奴の顔面に叩き込んだ。

そいつは、倒れた。どうやら鼻が折れたらしい。俺は、そいつにツバを
吐きかけ店を後にした。

もう、その店には二度と近づいていない。

　　　　　　　　　　　終わり